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萩尾望都による自閉系漫画

二十年以上前に描かれた漫画で、昨今知られ始めた自閉症スペクトラム的な主人公たちが活躍しているものがあったので驚きを持ってご紹介します。もしかしたら、もう有名なのかもしれませんが…

萩尾望都(はぎお もと)という、大ベテラン少女漫画家の作品です。

この漫画家さんは『ポーの一族』『トーマの心臓』、最近のものだと『残酷な神が支配する』という作品を描かれていて、どれもずしんとくる重さと美のある、少女漫画ですが大人の男女にも読んでほしい作品が多いのです。

この本に収録されているうち、三つの作品が『自閉症的』に思える人物が主人公をつとめる三部作です。
SFで、舞台は遠い未来です。
主人公たちは『一角獣種』と呼ばれる、人為的な遺伝子変種の末裔です(髪の一部が赤いところからそう呼ばれている)。一角獣種は科学などに大変な才能を持っていて、その分野で若くして活躍しているのですが、人物としては無表情で感情表現が少なくぶっきらぼう、何を考えているのか分かりづらい。また、運動能力が『トロく』、物にぶつかったりつまづいたりが頻繁です。加えて、自分自身の感情にも鈍感であり、ストレスで体を壊しても自覚できない。
でも、別に感情がないわけでもなく、冷徹すぎるわけでもない、生まれつき表現・現出の形が上述のようにできているだけなのだという設定。

これから読まれる方のためにストーリーはあまり語らないでおきますが、SF設定でありながら恋物語でも、自分を探す物語でもあります。ちょっと悲しい所もあるお話なので、落ち込んでるときには読むのを延期したほうがいいかもしれない。でも、素晴らしいお話です。
※セクシーな描写は特にないのですが、ものすごく男性同性愛がいやだ、という方にはお勧めできません。ご注意まで。



私は小学校時代にこの作品を図書館で、アンソロジーで読み、ずっと心に残っていたのですが、アスペルガー症候群が判明してから偶然読み返してビックリしました。
かかれた当時、日本では、自閉症というとまだ典型的なカナータイプが知られているだけだったのではないでしょうか。しかしこの三部作の主人公たちは、一人は言葉が出にくいなどの特徴がありますが、後のふたりはどう見てもアスペルガータイプに見えます。
幼児期に虐待ないしとても辛い出来事があった結果、自閉してしまうという描写があり、後天的に『自閉症』になるということがあるのか?? と思っていましたが、最近の本には虐待例などの場合に脳の発達が阻害されてしまうという説もありました。

アスペルガー症候群が日本で知られ始めたのは九十年代と聞きます。
作者の萩尾望都は、アスペルガーを知っていたのか、彼女の想像力がこの主人公たちを描かせたのか、どちらにしろ、すごいと思います。

昔聴いたときは特に感想がなかったのに今日、聴いてみたらすごく良く感じた一曲。
※ラッシュアワーなどの大群衆、警官隊とデモ隊のケンカ、ビルなどに発破をかけている崩落シーン、怪奇映画のカットが入るので、苦手な人はご注意ください。




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テーマ : アスペルガー症候群・自閉症スペクトラム
ジャンル : 心と身体

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